ノーベル平和賞受賞者のマザー・テレサは、「愛の反対は憎しみではなく無関心である」といったそうです。仮に、子育てに全く無関心だったら、子どもとの接点は生じないので、トラブルは生じません。自分の乏しい経験知識だけで子育てをすると、敏感な子どもの場合にはトラブルに発展する確率が高まります。本書では、子どもの成長発達を合理的に科学的に促進することで、「苦しい子育て」を「楽しい子育て」に効率良くチェンジする知恵をお伝えします。実践すれば、100%改善がスタートします。
発達障がいは成長発達の凹状態です。成長発達に大きな凹が生じると、発達障がいと診断されてしまいます。逆に、成長発達に大きな凸が生じると、優秀と評価されます。優秀とは、成長発達の凸状態です。
他の子どもと比べて、お子様の成長発達に遅れが目立ち始めると、親に不安と心配が増え始めます。お母さんが働いている場合には、毎日の子育てに使える時間や労力に余裕がありません。ちょっとしたことで親の精神状態は不安定になりやすいのです。親が不安定になると、子どもはそれに輪をかけて不安定になり、親子間のコミュニケーションが悪化します。その結果として、知的な成長発達に遅れが拡大します。その遅れが固定化すると、発達障がいと診断されます。親は大きなショックを受けます。そこで、必死になって「治りますか?」と医師に尋ねるますが、帰って来るのは十中八九「治りません」という言葉です。親は、ガックリして、やがて諦めます。
発達障がい児を6500以上指導した結果、共通した特徴が分かりました。それは「五感の過敏性」です。この過敏性は、胎児期から乳幼児期に高められています。新生児は敏感なので、ちょっとしたことに過剰反応して、ストレスを強く感じて、脳で炎症を起こします。この炎症を治癒するために、炎症箇所に血液が集まり、滞留します。つまり「うっ血」状態です。過剰に興奮した脳も、うっ血状態になります。うっ血すると、血流が低下し、新鮮な酸素と栄養素が供給できなくなります。エネルギーをがぶ飲みする脳は、エネルギー不足で機能低下が生じ、異常行動が生じます。すなわち、パニックや奇声、多動や繰り返し行動などの異常行動が始まります。
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