特別対談 藤田紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授×鈴木昭平

腸の改善こそ発達障害児改善のカギ
発達障害は発達特性です!
腸から日本の教育を変えよう!

藤田紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授(写真右)

▲藤田紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授(写真右)

腸内細菌の状態が生死を分かつ
22年前死亡者三人を出したO–157事件の真実

鈴木昭平(以下:鈴木): 本日は腸内環境の研究の第一人者である藤田先生との対談です。
藤田先生を長年尊敬しておりましたので、大変うれしく感激しております。先生の研究についてぜひお話をお聞かせください。

藤田紘一郎(以下:藤田): 私は腸内細菌について、長年研究してきました。腸内細菌がちゃんと働かなければ、うつ病になったり自閉症になったりするということ、心の病気も体の病気も腸で決まることを何十年も前から訴えてきました。
これまではなかなか理解を得られなかったのですが、最近ようやく医学的にも科学的にも立証されてきました。
ちょっと古い話になりますが1996年に大阪・堺市でO-157菌による集団食中毒が起きました。学校給食が原因でしたね。給食を食べた市内47校の児童と教職員の7,966人が感染した上、その家族など1,557人が2次感染となりました。
そして、不幸にも、7~12歳の小学生女児3人が死亡しています。当時、ニュースやテレビで大変な問題になりました。その時、大阪に行って調べて分かったのですが、O-157菌でひどい下痢を起こしたのは全体の10パーセントで、そのうち亡くなった子どもが3人。しかし、30パーセントほどの子どもは一度も下痢を起こしていない。残りの60パーセントはちょっと下痢したぐらい。

鈴木: それはどうしてですか。

藤田: それは、腸内細菌の数が原因だということです。亡くなった子どもの腸内細菌を調べたら、全員の腸内細菌がとても少なかったのです。腸内細菌の働きは、入ってきた病原菌を追い出すことなのです。
腸内細菌が整っていれば、細菌が侵入しても排除することができるのです。昔からO-157の菌はそこら中にありましたし、特別な細菌ではありません。体内に入ったとしても誰も病気になりませんでした。ノロウイルスも昔からあって、名前もついていませんでした。

鈴木: そうなんですか!?

藤田: 昔の人の腸内細菌の数は、現代人の3倍はありましたね。

花粉症やアレルギー疾患が増えた原因は腸内環境にあった!
子どもたちの精神状態は腸で決まる!

藤田: 日本の杉花粉症は1963年の日光市の患者さんが第一例です。日光では昔から杉花粉が飛んでいましたが、最初の患者さんが出たのはこの年です。アメリカ人にはブタクサ花粉症が出ていましたが、日本人は花粉症にならないといわれていました。その頃“日本はアレルギーにならない民族である”という論文が出ましたね。しかし、今では“世界で一番アレルギーになる民族だ”に変わってしまったのです。

鈴木: 今、日本は超アレルギー大国になってしまっていますね。

藤田: その原因は腸内細菌の激減です。最大の自然治癒力は腸内細菌にあるのです。腸内細菌はO-157のような菌が侵入した時に、これらを追い出し排除します。
腸内細菌の二番目の役割は食物の消化です。その中でも、食物繊維を消化できるのは腸内細菌だけですから重要なのです。それからビタミンの合成も腸内細菌がします。特にビタミンB群とKは腸内細菌しか作れません。
幸せ物質のドーパミン、セロトニンは脳で分泌されていると考えられていましたが、実は腸が作っていたのです。セロトニンの原料はトリプトファンというアミノ酸で、お魚とか肉などのたんぱく質です。その原料であるトリプトファンは、腸内細菌によって5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)というセロトニンの一つ前の前駆物質に作り変えられて、脳に運ばれます。なぜかというと、脳には脳関門があってセロトニンになってしまうと、大きすぎて脳関門を通過できなくなってしまうからです。腸から送られた5-HTPを脳で最終的にセロトニンにするのです。

鈴木: なるほど、そうなんですか!

藤田: ですから部品工場は腸で、最後の組み立てだけは脳でやってるんです。オキシトシンもギャバも同じです。

鈴木: では、子どもたちの精神の安定・不安定も腸で決まっていると言えるのですね。

藤田: そうです。腸でできる前駆体が大事なのです。うつなどになった人は、腸の状態がよくないのです。それなのに精神科の医者は、うつ病になった患者さんに脳のセロトニンを再吸収する薬を処方しています。

鈴木: そうするとどうなりますか。

藤田: うつの人は脳内セロトニンがもともと少ないのですから、これでは根本的治療になりません。それよりも、腸を大事にしないといけないのです。免疫力の70パーセントは腸と腸内細菌で作られていますからね。

花粉症やアレルギー疾患が増えた原因は腸内環境にあった!
子どもたちの精神状態は腸で決まる!

藤田: 日本の杉花粉症は1963年の日光市の患者さんが第一例です。日光では昔から杉花粉が飛んでいましたが、最初の患者さんが出たのはこの年です。アメリカ人にはブタクサ花粉症が出ていましたが、日本人は花粉症にならないといわれていました。その頃“日本はアレルギーにならない民族である”という論文が出ましたね。しかし、今では“世界で一番アレルギーになる民族だ”に変わってしまったのです。

鈴木: 今、日本は超アレルギー大国になってしまっていますね。

藤田: その原因は腸内細菌の激減です。最大の自然治癒力は腸内細菌にあるのです。腸内細菌はO-157のような菌が侵入した時に、これらを追い出し排除します。
腸内細菌の二番目の役割は食物の消化です。その中でも、食物繊維を消化できるのは腸内細菌だけですから重要なのです。それからビタミンの合成も腸内細菌がします。特にビタミンB群とKは腸内細菌しか作れません。
幸せ物質のドーパミン、セロトニンは脳で分泌されていると考えられていましたが、実は腸が作っていたのです。セロトニンの原料はトリプトファンというアミノ酸で、お魚とか肉などのたんぱく質です。その原料であるトリプトファンは、腸内細菌によって5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)というセロトニンの一つ前の前駆物質に作り変えられて、脳に運ばれます。なぜかというと、脳には脳関門があってセロトニンになってしまうと、大きすぎて脳関門を通過できなくなってしまうからです。腸から送られた5-HTPを脳で最終的にセロトニンにするのです。

鈴木: なるほど、そうなんですか!

藤田: ですから部品工場は腸で、最後の組み立てだけは脳でやってるんです。オキシトシンもギャバも同じです。

鈴木: では、子どもたちの精神の安定・不安定も腸で決まっていると言えるのですね。

藤田: そうです。腸でできる前駆体が大事なのです。うつなどになった人は、腸の状態がよくないのです。それなのに精神科の医者は、うつ病になった患者さんに脳のセロトニンを再吸収する薬を処方しています。

鈴木: そうするとどうなりますか。

藤田: うつの人は脳内セロトニンがもともと少ないのですから、これでは根本的治療になりません。それよりも、腸を大事にしないといけないのです。免疫力の70パーセントは腸と腸内細菌で作られていますからね。

自閉症の原因は腸漏れ
その原因物質が特定された!

藤田: 自閉症は今までは脳の病気だと言われてきましたが、実は腸の病気なんですね。2014年、順天堂大学とヤクルトの研究者の発表ですが、50名中2名の血液中に、生きた腸内細菌が見つかったと発表がありました。これは腸漏れ以外に考えられないのです。ザックリですが、腸の壁の粘膜が荒くなって、穴が開いたような状態になり、そこから腸内細菌が出て行ってしまったというイメージですね。これが糖尿病患者になると50名中の14名に見られたそうです。
問題なのは自閉症なんです。腸の中には腐敗物や有毒な物質が発生します。これが漏れて血液と共に脳に運ばれる。これが自閉症の原因だとわかってきたのです。

鈴木: それが脳で炎症を起こしているんですね。炎症が起こると、炎症を抑えるために血液が集まってきて、うっ血してしまいます。うっ血することによって、脳に機能障害が起きる。脳の神経の働きが鈍くなって、機能障害が生じ思考が不安定になる。多分それが子どもたちの発達障害の大きな原因ではないかと思うのです。

藤田: その物質が特定されました。4EPS(4-エチルフェニル硫酸)という物質が腸から血液に入っていくことが分かったのです。
 実験では自閉症のねずみを作って、それに整腸剤を与えます。整腸剤を飲んだネズミは自閉症が改善されるのです。腸漏れを治すと自閉症が治っていく。こういったことがわかってきました。

鈴木: 腸漏れはどうしたら治りますか。

藤田: 腸漏れを治すのは簡単です。腸内細菌が食物繊維を分解して生じる短鎖脂肪酸、酪酸、酢酸…つまりお酢ですよ。お酢が腸の中で産生されると腸粘膜が改善されます。だから腸漏れを防ぐことが大切なんです。それだけじゃありません。腸内フローラを活性化させて腸内細菌を増やし炎症を抑える。肥満や糖尿病にもかかわっています。あらゆる病気は腸が原因です。心身の不調は腸漏れが非常に大きく関係しています。

牛乳と小麦をやめたら自閉症が完治!
心身の不調は腸漏れを疑え!

鈴木: わたしどもは2009年にエジソン・アインシュタインスクールの活動を始めました。
当時、立正大学心理学部の柿谷正期教授が、アメリカのキャリーン・セルーシさんという女性の「息子の自閉症が完治した」という文章をネットに公開していました。彼女の生後十数か月の息子が自閉症と認定され、医者から「治りません」と言われ絶望したわけですが、ネットで調べていくうちに自閉症の子どもの中には、牛乳の中のカゼインと小麦粉のグルテンが腸で異常吸収されて、麻薬様の物質に変わり、その中毒症状によって自閉症が発症している子がいるということがわかったのです。

藤田: そうそう。

鈴木: そこで、彼女は非常に驚くわけです。何故なら、息子に牛乳と小麦を食べさせ始めてから、自閉症の症状が出始めたことに気づいたからです。そして、改めて息子が食べているものを調べたら、牛乳と小麦ばかり食べていたのです。

藤田: それはやっぱり腸漏れですよ。

鈴木: それで、牛乳と小麦を全部外したら治ってしまった。彼女が2000年に書いた本は翻訳されて「食事療法で自閉症が完治!」(コスモ21刊)という書名で日本でも出版されました。この内容には私も驚きました。

藤田: :腸漏れについては、「隠れ病は『腸もれ』を疑え! ─あなたを不調から救う、『腸もれ症候群』80の基礎知識」という本を書いています。「パンが危ないカラダが危ない」とか「40歳からはパンは週2にしなさい─小麦を減らすと、脳と身体が若返る」という本も書いています。

鈴木: 私は子どもたちの食事が自然なものに戻らないと根本的に改善しないと思っています。そこで子どもたちに野菜を簡単に食べてもらうために「粉末野菜の底力」という製品を開発しました。無農薬の野菜を40度以下で低温乾燥させることで栄養素が凝縮されます。酵素もしっかりと生きています。子どもたちの腸内環境が改善することを願って開発しました。

大便は健康の大きな便り!
極端な除菌が発達障害を増加させている?!

鈴木: ところで、先生が腸の研究に入られたキッカケは何ですか。

藤田: 三井物産の木材部の嘱託医としてインドネシアのカリマンタン島へ赴任しました。そこで子どもたちを見ていますと、うんちが流れている川で平気で遊んでいるのです。「これではいろんな病気になる」と思ったのですが、彼らは全然病気にならないどころか、日本人より全く元気なのです。50年も通って、そこからこういう研究に入っていったんです。ですから思いますに、日本人の極端な除菌に対するこだわりが病気を生んでいるんだということですね。

鈴木: それは具体的には?

藤田: 私の本の編集をしていた女性の子どもが、自閉症になってしまったのです。それでその女性にどういう育て方をしたのか聞いてみたんです。すると彼女は、「子どもはバイ菌に弱いので授乳の時には乳房を消毒しましたし、哺乳瓶も消毒しました。ハイハイの時は手袋をして、部屋はきれいに掃除をし、除菌もしていました。それから、高齢者はバイ菌が多いような気がして、息子に触られないようにしていました。」というのですよ。驚きました。

鈴木: それで結局治らなかった?

藤田: そうですね。治りませんでした。でも「大分良くなった」とは聞いています。それで2番目3番目の子どもを産んだ時には、私に言われた通り、正反対の育て方をしたそうです。必要以上の除菌はしない。落ちたものを拾って食べても取り上げたりしない。そうして育てた二人は、アトピーも喘息も全くなく、もちろん自閉症にもなっていない。そういう事例はたくさんあります。

鈴木: なるほど!

発達障害は発達特性!腸から日本の教育を変えよう!

藤田: うんちの量が多い国は自殺が少ないという結果も出てきています。うんちの量が多いということは、死んだ腸内細菌や腸粘膜が多いということです。腸粘膜は幸せ物質のドーパミン、セロトニンを作り、免疫を高め、ビタミンやホルモンを合成する。その働きが活発だという証拠なわけです。うんちのことを大便と書くでしょう。健康の大きな便りなんですよ。だから便は大事なんですよ。

鈴木: 最近、劇的に改善したお子さんがいますが、この子は社会性がゼロでした。絶対に支援級というレベルでしたが、エジソン・アインシュタインスクールの家庭教育プログラムのメソッドをご家庭で実践しましたところ、オセロゲームの地区大会で1位になりました。全国大会にまでいきました。

藤田: 発達障害の子っていうのはね、あるところですごい才能を持っているんですよね。

鈴木: さらに笑顔が増えて、友達もたくさんできて、普通レベルを超えて頭がいい子になってしまいました。この子の場合、改善過程で遅延性アレルギー検査を受けたましたら、アーモンドと卵に反応が出ました。もともと卵が大好きでしたが、卵を除去しました。

藤田: それは腸に穴が開いてて、アレルギー物質が入ってたんですね。

鈴木: 現在、発達障害児がドンドン増えています。先ほど先生もおっしゃってくださいましたが、発達障害児は天才性を秘めています。エジソン・アインシュタインスクール協会では、発達障害のお子さんの特殊な能力を伸ばしながら、自立できるようになるケースがたくさんあります。私はそれを「発達特性」という見方で今後も指導していきたいと思っています。

藤田: そうですよね。

鈴木: 彼らの特性を伸ばして、天才の域に入った彼らが未来社会でリーダーになっていく。そういう社会を21世紀に創るべきだと思うのです。教育は、実は腸と大きく関わっている。腸内細菌が凄まじく重要だということが、今日、改めて深く理解することができました。これまでの古い教育を変えないともう日本の未来はありません! 腸から教育を変えましょう!

藤田: 今日から、腸から変えましょう。(笑)

鈴木: お力を貸してください。

藤田: はい。鈴木先生に頑張ってもらわなくちゃいけないですからね。

対談者プロフィール

藤田紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授

藤田紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授

1939年、中国東北部(旧満州)に生まれる。東京医科歯科大学医学部を卒業し、東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了。医学博士。金沢医科大学教授、長崎大学教授を経て、東京医科歯科大学大学院教授を経て、同大学名誉教授。
人間総合科学大学教授。専門は寄生虫学と熱帯医学、感染免疫学。1983年に寄生虫体内のアレルゲン発見で小泉賞を受賞。2000年にヒトATLウイルス伝染経路などで日本文化振興会社会文化賞および国際文化栄誉賞を受賞。主な著書に『腸内革命』 (海竜社)、『脳はバカ、腸はかしこい』(三五館)、『「腸にいいこと」だけをやりなさい! 』(毎日新聞出版)、『アレルギーの9割は腸で治る! 』 (ワニブックスPLUS新書)、などがある。

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