染谷直美さん(本名、45歳) お子さん真一くん(仮名、7歳)
我が子の改善の経緯と食への思い
以前の会報誌でもご紹介した染谷真一くん(会報誌22号、会報誌23号)。小学校入学に際して、周囲からは支援級を勧められたものの、思い切って普通級へ。1年生の前期に平均20点だったテストが、1年後期に入ると平均50点まで上がり、苦手な算数で100点を何度も取るなど、驚きの天才性を発揮しているそうです。お母様・直美さんから聞いた優くんの「突出した才能」についてお聞きしました。
▲1年生の算数の中間テストで見事50点満点!足し算・引き算の応用計算もお手のもの!です
▲引き算のテストで100点! 点数にもハナマルがついています
高橋 : あれから優くんの変化についていかがですか?
染谷 : 2014年の7月24日に担任の先生と、校内の支援クラス「言葉の教室」の先生、2人との面談がありました。その時に先生から聞かされたエピソードなのですが、国語の授業で、「因幡の白兎」の童謡を習った時のことです。学校では、毎日、音読の宿題が出るのですが、その宿題の様子を私が家で聞いていると、どうも全部暗唱しているようなんです。というのも、私も一緒に音読に付き合った時、「この先はお母さん分からないから、続きを読んで」とわざと分からないふりをしてお願いすると、優はスラスラ読んでくれたのです。
高橋 : 素晴らしい記憶力ですね!
染谷 : 私は驚いて、「ほぼ、暗唱しているようです」と連絡ノートに書いて先生に伝えました。その後、先生がある日、抜き打ちでうちの子に暗唱させると、なんと最後まで完璧に暗唱できたとのことでした。それを今回の面談で初めて教えてくれました。ちなみに他のお子さんにも同じように暗唱させたそうですが、みんな冒頭の3行くらい読んだところで読み間違えたり、言葉を抜かしてしまったり、完璧に暗唱することはできなかったそうです。先生は「これは、間違いなく特殊能力です。天才です!」とうちの子の天才性を認めてくれました。
高橋 : 嬉しいニュースですね。
染谷 : 今の担任の先生は、発達障がいの子を受け持つのが初めてだそうですが、とても理解のある先生です。私は先生にうちの子の特性、扱い方について手紙を書いたんです。「こんな時はこうして教えてくれると、うちの子は覚えやすいです」「怖い顔をすると緊張してパニックになってしまうので、笑顔で話すよう意識してくれると、子どももリラックスして脳に入りやすいです」と。
高橋 : 直々にお伝えしたのですね。
染谷 : 「たとえ出来ないことがあっても、漢字の書き順が違ってもうるさく言わずにまず褒めてあげてください」と伝えました。発達障がいの子についてきちんと知識を持っている先生は少ないと思います。実際に私が先生に書いた手紙も、「助かります」と感謝されました。食事の改善も頑張ったら効果があったことを伝えたことも、先生の心を変えたようです。
高橋 : 優くんは、1年生の時、国語、算数の平均点が20点ほどだったのが、1年の後半になると平均50点と、30点もアップしたそうですね。
染谷 : 1年の中間のまとめテストでは、1番苦手な算数で満点を取ったので驚きました。それは、「どんぐりが9個ありました。3個あげて、2個もらったら何個になりますか?」という足し算・引き算の応用問題のテストだったのですが…。音読することで、文章読解力も上がってきていると思います。
高橋 : 一度満点を取ると大きな自信につながりますね。
▲国語の漢字プリントの宿題をする優くん。字も綺麗に丁寧に書けます
染谷 : 正直、足し算九九は何度やっても覚える気がなくて、私が自作のドッツカードを作って数の概念を覚えさせようとしても、まったく興味を持ってくれなくて。ただ国語の文章の記憶力がずば抜けているので、だったら無理に算数をやらせるよりも、得意なところを伸ばそうと無理に算数をやらせなかったのですが…。それが今、2年生の後期になって、掛け算九九は全部、パーフェクトに覚えてしまったんです。
高橋 : 掛け算九九はどのように覚えましたか?
染谷 : 九九の表をお風呂に貼ってそれを見ながら声に出して繰り返し覚えました。掛け算の暗唱は毎日宿題に出るのですが、うちの子の場合、「他のみんなと自分だけが違うことがイヤ」で、みんなが宿題をやってくるのに自分だけ忘れたくないから、とにかく頑張って宿題をやるんです。だいたい、一つの段について1日5回暗唱します。それを3日間やればその段は覚えてしまいます。
高橋 : かなり短時間で覚えましたよね?
染谷 : 本人曰く、「クラスで1番早く覚えたよ!」と。
高橋 : 素晴らしいですね。
染谷 : 学校の先生のお蔭もあります。いつも「優くんのペースでいいですよ」と言ってくださって…。最初、夏休み中はやる気がなかったのですが9月に入って学校が始まって、みんなと掛け算九九を習い始めたら、「まわりのお友達に自分だけ遅れたくない」という必死な気持ちが働いて、それがいい刺激になってどんどん覚えていったんです。
高橋 : お友達に遅れたくない……その一心で、やる気のスイッチにつながったのですね。今日は嬉しいご報告をありがとうございました。
▲大好きな脚立にまたがり、国語の教科書を音読する優くん。お家の中は、リラックスできて、自分らしくいられる場所です
会報誌『エジソン・アインシュタインスクール通信』25号から抜粋
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