細胞のコミュニケーションツールである糖鎖食べ物と発達障がいの関係性について

糖鎖とは

糖鎖という栄養素を初めて聞く方も多いのではないでしょうか。今回は私たちの細胞に必要な栄養素である糖鎖についてお話ししたいと思います。
 まず、細胞について考えてみましょう。私たちの身体は60兆個の細胞でできていることはご存知と思います。ですが、ただ60兆個の細胞があれば良いということではなく、健康であるためには全ての細胞が元気に正常に機能していなければならないことは理解できるでしょう。細胞が元気でいることで、病気になっても、自然治癒力や免疫力によって、重い症状にならないですし、自然治癒力や免疫力が機能してくれれば、そもそも病気にもなりにくい、ということです。

細胞のコミュニケーションツールである糖鎖

 私たちの身体は細胞が元気に正常に機能しなければなりません。それはどのようなことかというと、細胞同士がつながって、連絡し合う必要があるということです。細胞には、表面に産毛のようなものがついているのですが、それが糖鎖です。糖鎖は私たちの身体を構成するすべての細胞をつなげる役割をしている物質で、細胞同士の情報交換のアンテナの役割、つまり、糖鎖は「細胞のコミュニケーションツール」といえるのです。

糖鎖の役割

 私たちの身体で糖鎖は、いくつかの役割を果たしています。代表的な役割ですが、まずは、免疫システムの司令塔。体内の免疫細胞が働き、異物を追い出そうという働きをします。
そして、身体の自己修復を行う。身体の異常に気づき修復するよう各組織に情報を伝える働きです。また、身体に入る食べ物を認識し必要な物質と不必要は物を分けるといった、私たちの身体を正常に保とうとする働きもあります。
さらに、自律神経の調整を行う、ストレスや、ホルモンバランスが乱れないようにする働き。
このように糖鎖は、私たちの健康と切り離すことができません。私たちの脳も細胞でできていますね。ですから、脳のネットワークがより良く働くためにも、糖鎖は欠かせない栄養素ということが言えるのです。

糖鎖を含む食品

 糖鎖という漢字からイメージして、糖を摂れば良いんだ、という単純なことではありません。糖鎖と砂糖とは全く別物ですので注意が必要です。
ちょっと難しい話になりますが、糖鎖は、グルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、N-アセチルノイラミン酸といった8種類の単糖類の糖質栄養素の複雑な組み合わせでできています。
糖鎖が含まれる食品としては、きのこ類、アロエ、こんにゃく、海藻(特にもずくやヒジキ)、カニやエビなどの甲殻類の殻、ツバメの巣などです。カニやエビといったアレルギー物質やお子様のアレルギーに注意して、摂取できる食材は日ごろの食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。ただ、毎回お話ししていますが、良い食材だからといって同じ食材を毎日たくさん摂取することは決してしないでくださいね。

食生活と生活環境を見直そう

 現代人は糖鎖が不足していると言われています。それは、多用されている化学物質、有害重金属、便利な食品を使った食生活などが原因とされています。ファーストフードやコンビニ食、市販のお菓子やジュース、化学調味料、食品添加物、酸化した油を排除した食生活を心がけること、シャンプーやリンス、洗剤、芳香剤などの生活環境を見直してみてはいかがでしょうか。脳のネットワークにも必要な糖鎖を不足させないよう食生活と生活環境に注意しましょう。

会報誌『エジソン・アインシュタインスクール通信』30号に掲載

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