子どもの自立を願う
大堀:そうですね。決して支援級が悪いということではないのですが、その先どうなるのかと思うと不安なのです。先ずは普通の子どもの集団の中でやっていけないことには、大人になっても普通にやっていけないと思っていましたから…
I:なるほど。お母さんのそのお考えはどのようなところかから来ているのでしょうか。
大堀:直感的なものです。先を見据えて考えた時にあるべき姿というか、あってほしい姿を、就学してから描くようになりました。何より社会の集団の中で普通に生きていくことが大事だと感じています。社会の中には、さまざまな人がいます。湊の凸凹も大きな社会の中では、個性として認めてもらえるかもしれませんが…
I:湊くんの年齢では「学校や家庭で今できること」はとても大切ですよね。でも、最終的には社会人として普通に生きる能力が求められます。成人してからの時間の方がはるかに長いですからね。
大堀:そう思います。
湊君の特性と診断名
I:小さい頃を振り返って、湊くんはどんなお子さんでしたか?
大堀:今振り返ると2歳ぐらいから多動だったと思いますね。その頃は2歳だから、こんなもんだと思っていました。気がついたのが3歳です。3歳になってもしゃべらないっていうところで気がついたんです。
I:幼稚園には行きましたか?
大堀:幼稚園に行ったらしゃべれるようになるかと思い、幼稚園に行かせましたが一向にしゃべらないんです。先生もしばらく様子を見ましょうと言っていたのですが、いよいよ療育に行かせた方がいいのではないかということになりました。そこで、病院で診断書をもらいに行ったのですが、その時に受けた検査でDQ値が1歳とか2歳までしかないと言われて…。とてもショックを受けました。
I:診断は出たのですか?
大堀:はい。確か、「知的障害に伴う言語の遅れ」と書いてあったと記憶しています。
I:その診断を受けて、どうされましたか?
大堀:そこからは、「発達障害を治す方法」「知的障害の治し方」で検索を始めました。それで、エジソン・アインシュタインスクール協会のホームページを見つけたのです。ホームページに出ていた鈴木先生の書籍は全部読みました。それから親子面談をズームで受けました
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