特別支援学校と特別支援級を含めると
この調査には特別支援学校や特別支援級の児童生徒はカウントされていません。ですから、実際の数値はもっと大きくなります。現状の特別支援学校の中には、定員を2〜3倍もオーバーしているケースもあり、児童を収容しきれないケースも増えているそうです。特別支援級においても、数年前までは1クラスだったのが、今やクラス数が3倍になったという小学校も珍しくありません。
財政問題と人材不足
多くの市町村では、財政的に苦しくなってきています。特別支援学校の建設費や、教員の給与などの運営費が増大しているからです。ちなみに、教員一人当たりの生徒数は、通常クラスでは35〜40人ですが、支援学級では8名、特別支援学校では2〜3名です。支援学校や支援級が増えると、担当する教員も同じように増えます。しかも、特別支援学校や支援学級の先生の給与には多少とも加算がありますので、人件費だけでも膨大な額になってしまうのです。一方では、全体的に教員が不足しています。困ったことに、教員のなり手が少ないのです。学校は残業が多く、ブラックな職場の代表だからです。教員に採用されても、数年で辞めるケースが増えているそうです。
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