食事を変えたら、発達障がい児のパニックが消えた

特別対談

食の便利さがミネラル、ビタミンを奪っている

国光:ミネラルについて、安全基金が現代食のミネラル実測値のデータを出しています。コンビニ弁当やレトルト、冷凍食品など便利、早い、楽チンという方向に流れる中で、大事な栄養素がどんどん抜け落ちています。たとえばカット野菜などは、ビタミン7割減、ミネラル3割減というようなデータが出ています。
  この風潮はやはり改めていかねばなりませんね。ただ、今の時代に合わせて改めていく必要性は感じます。しかも、手軽にできる方法で。しっかり体にいいものを取り入れて、入れたときにどうなるかという体感がないと、若い人たちは絶対続かないと思います。その意味では、野菜を粉末にしてとるのはとてもいいと思います。合わせて、正しい味覚も一緒に育てていかないといけませんよね。

ダシの効いた具だくさんの味噌汁を飲もう

鈴木:ミネラルが不足すると、味覚そのものが機能しなくなります。しっかりと原点に戻って、国産の安全な、化学物質を使っていない野菜を食べて欲しい。
一つは、ダシの効いた、しかも3年熟成した味噌を使った味噌汁。それに野菜粉末を加えて、具だくさんの味噌汁をとってもらえたら、それだけでも変わって行くと思います。

国光:そうですね。具だくさんの味噌汁はいいですね。

鈴木:それを子どもだけでなく、家族全員でとってもらいたい。

国光:そうですね。

鈴木:健康のベースをしっかり作ることで、みんなの人生がより良くなると、私は考えています。

国光:ほんとにそう思います。先生のご著書の中で、「知的に重い障がいを持っているお子さんこそ実は天才なんだ」というお考えを知って、涙が出るくらいうれしくなりました。
  食の乱れだったり、親子関係だったり、いろんなことがあります。
  EEメソッドで100点取ったとか、普通級に行けたとか、そういう衝撃の事例は、ただの驚きで終わらせてはいけないはずです。そういう子たちがこれだけ良くなるのであれば、一般に生活している人たちがチョッと意識するだけで、もっと自分の力を発揮できるのではないでしょうか。

鈴木:EEスクール協会は今年で8年目を迎えます。改善する子どもたちがどんどん増えていくことを、うれしく思います。実は、この子どもたちが未来社会を担っていくわけです。一人一人の子どもが良くなった分だけ、未来社会が良くなると私は確信してるんです。
  そのために「子どもの未来支援機構」という財団を3年前に作り、公益財団法人をめざして頑張っています。国光先生にもぜひいろんなアドバイスをいただきたいので、よろしくお願い致します。

国光:私の方こそ。