まちがいだらけの子育て
どんな子も脳の「発達特性」に合わせるだけでグーンと伸びる

鈴木昭平 (著), 篠浦伸禎 (著)

まちがいだらけの子育て どんな子も脳の「発達特性」に合わせるだけでグーンと伸びる

9カ月、お腹の中で一緒に過ごし、ようやく会えた可愛いわが子。
とても可愛い。心の底から愛している。
それなのに、なぜか子育てがうまくいかない気がする。
そんなふうに悩んでいるお母さんが増えています。

今、お母さんを取り囲む環境は、とてもシビアです。仕事をもっているお母さんも多く、限られた時間のなかで、仕事と育児と家事をやりくりしなければなりません。お勤めの仕事をもっていないお母さんでも、お母さん同士の人間関係に何かと気を使っていることが多いでしょう。
核家族が当たり前になっているので、身近に育児の相談ができる相手は意外に多くありません。それで、ネットで調べたりすると、もっと行き詰まりを感じてしまうことも。
結局、「こんなにやっているのに、子育てがうまくいかないのは自分が悪いからだ」と自分を責めてしまいます。

この本は、6000家族以上の子育て支援を行なってきた指導家と、世界最先端の脳神経外科医が最新の脳科学に基づいた子育てを解説しています。最大のメッセージは、「お母さんの子育ての努力が足りないのではない。今、世間で正しいとされている教育方法、子育て方法にこそ、間違いがある」ということです。
子育てとは脳育てである。
子どもの脳の発達にはそれぞれ特性があり、その子の脳の発達特性を確認して、それに合わせた子育てをすると、どんな子も伸びる。
本書は、そのためにすぐ実践できる子育て方法を紹介しています。
まず、子どもの脳の成長・発達を妨げる親の対応について、いままで寄せられたお母さんたちの悩みの代表的な例を挙げながら解説しています。

☆「この子、このままでちゃんと話せるようになるのかな?」
☆「いつになったら、この子は親と意思の疎通ができるのかな?」
☆「がまんして座っていられないのに小学校でやっていけるのかな?」
☆「この子、集団の中にうまく入れるのかな?」
☆「お前の子育てが悪いと言われて、母親のわたしは、どうすればいいのかな?」
☆「つい子どもを叱ってしまう、こんなわたしは母親失格じゃないかな?」
☆「悩みを誰にも相談できないわたしが変なのかな?」

3つのステップを経て進んでいく子どもの脳の発達を明らかにし、お母さんさんが子どもの脳の発達特性を確認して、今はどんな働きかけがいいのかが一目でわかる「発達検査表」の使い方が紹介されています。
とくに子どもの人生を幸せにするには
「楽しくがまんする回路」
「やればできるという自信の回路」
「楽しくあいさつする回路」
「相手の立場で考える思いやりの回路」
という4つの回路を子どもの脳に形成すること。
そのための子育て方法がわかりやすく紹介されています。

「覚醒下手術」の第一人者である脳神経外科医の著者が解明した「人には4つの脳タイプがある」ことを前提に、親が自分の脳タイプを知って子どのもとに働きかけを変えると、子どもの脳の回路形成が大幅にアップすることもわかります。

すでにモニタリングがはじまった「スマホ式発達検査表」は、お母さんがリアルタイムで子どもの脳の発達状況を把握できます。これと、親の脳のタイプがわかる「脳タイプ診断表」を組み合わせることで、今日から子育てが変わる。本書はそのことを実感させてくれます。

【主な内容】
1章 こんな親の対応が子どもの脳の成長・発達を妨げている
2章 10歳までの子育ては「脳を育てること」が中心
3章 教育の在り方を根本から見直す
4章 親が変われば子どもは変わる
5章 お母さんの目が笑う笑顔こそ子どもを伸ばす最強の武器
6章 脳科学の先端情報を子育てに活かす時代が来た
7章 右脳と左脳の働きを活用する
8章 子どもの小さな変化を見える化する「発達検査表」