脳の体質改善シリーズ『熱中症』、子どもと乗り切る暑〜い夏

脳の体質改善

日本の夏が年々暑くなっている!?

気象庁が2018年6月に公表した「ヒートアイランド監視報告2017」によると、日本の気温は過去100年で3度以上高くなっているそうです。特に顕著なのが東京をはじめとする都市部だそうで、100年前と比べると東京の年間平均気温は3.2度上昇。2018年7月23日には埼玉県熊谷市で日本歴代最高気温の41.1℃を記録するなど、全国的に記録的な高温となりました。

発達障害児は体温調整が難しい熱を作る、熱を放出することで体温は保たれる

外気温による体温調整が難しい子ども達は、基礎代謝が低く体内で熱を作ること(産熱)がうまくできません。産熱は筋肉の収縮やホルモンが関わっています。何もしないでいるときでも、横紋筋と呼ばれる心臓を動かす「心筋」と体を動かす「骨格筋」が伸び縮みをすることによって、体温の75%近くの熱を作り出しています。

熱を体から出すことを、「放熱」といいますが、これは皮膚の血管の拡張・収縮と発汗により調節されています。発達障害の子どもたちは視床下部にある体温調節中枢がうまく働かず、自律神経の調整が未発達なため体温調整が上手にできないのです。

私たちは、寒い時には体を震わせて熱を作り出し、暑い時には汗をかいて熱を放出しますが、発達障害の子どもたちは、寒い時に熱を作り出せないうえに、熱の放出を止められずに低体温になりやすく、暑い時に汗をかけずに熱が体にこもって体温が上がってしまうのです。

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