子どもの脳を科学する(3/4)

脳科学

脳の基本構造を知る

脳は、私たちの生命活動を制御するとても重要な器官です。これからは脳の構造を見てみましょう。

脳は大きく分けて、一番外側の「大脳」とその下後方に位置する「小脳」と脳全体の中心部にある「脳幹」からできています。

脳そのものは、白っぽくやわらかな器官です。ですから、頭蓋骨(とうがいこつ)という骨でがっちりとガードされています。さらに、その内側を3つの膜で包み、大切な脳を守っています。一番外側にある膜を「硬膜」、その下は「クモ膜」、そして「軟膜」という膜が脳を覆っています。クモ膜と軟膜の間には「クモ膜下腔」という隙間があります。ここは常に「脳脊髄液」という液体で満たされていて、脳はこの脳脊髄液に浮かんでいる状態となっています。浮かんでいるので、重量はだいたい3分の1の重さで、振動や重みからも守られています。脳脊髄液は、ブドウ糖やたんぱく質を含む液体です。この液体は常に新しいものと入れ替わっていて、栄養を補給して老廃物を運んでいます。

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