子どもの脳を科学する(2/4)

脳科学

急激に大きくなる子どもの脳

お腹の中で、十分に成長した胎児の脳の重さは300から400gになります。その後、赤ちゃんの脳の重さは急激に増え、生後6カ月で約2倍、2歳で約3倍。3歳で成人の脳重量の約80%、5歳では約90%に達するといわれています。大人の脳の重さは1,400gから1,500gといわれていますから、3歳児の脳の重さは1,000gを超えます。

乳幼児期の脳がこんなに急速に変化すあるのは、脳細胞が大きくなって、細胞間の回路が増えるからです。

結合の後は刈り込まれる運命

このように生後間もない時期には、たくさんの神経細胞が神経の結合を行い、次に神経結合が強まる時期へ移行していきます。刺激の度合いによって結合が強まり、回路が増えてさまざまな能力を獲得します。一説では、5歳までに培った基礎能力がその後のベースになるといわれていますから、5歳までにどのような経験をして、多くの回路を増やせるかということが重要なのです。

その後、使われない神経結合は不必要とみなされ、10歳までに除去(刈り込み)されてしまいます。

ですから、発達検査表を十分に利用しましょう!

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