子どもの脳を科学する(4/4)

脳科学

中脳が発達すると、姿勢をまっすぐにして、座れるようになり、物をつかんだり握ったりできるようになります。

橋(きょう)は、呼吸調節にも関係しています。呼吸のリズムや深さなどをコントロールしています。

一番下にある延髄は、生命維持に欠かせない呼吸、心拍、血圧、睡眠、発汗、食欲、排せつなどの中枢があります。

この脳幹の中の橋や延髄は、呼吸や心拍、血圧調整担当なので、生命維持のためにストップすることはできませんから一生眠らないのです。ありがたいですね。

おまけ
血液脳関門のお話

血液脳関門は脳を守るためのバリアで、血液中の有害な物質が侵入しないように脳を守っているとともに、物質を通過させて脳組織に運ぶ輸送システムが備わっています。例えば、多くの化学薬品、大半のタンパクなどは脳に入ることができません。一方で、アルコール、カフェイン、ニコチンなどの物質、抗うつ薬のような一部の薬は、血液脳関門を通過できるように設計されています。脳で必要とされる物質でも、糖やアミノ酸などこのバリアを容易に通過できないものもあります。

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