食事を変えたら、発達障がい児のパニックが消えた

特別対談

子どもの問題は食を抜きにしては語れない

国光:子どものことをやるなら、食の問題を入れなきゃだめだって痛感したのです。
  食を抜きにして、子どもを良くしようなんて、私は何をしてたんだろうって、大反省です。
  食べ物でこんなに良くなれるのであれば、困っている子たち、悩んでいる子たちにも、救いがあると思いました。
  それで、この子の絵の変化を最初は月刊誌に連載で書きました。すると、読者が結構共感してくださって「うちもやってみる」という形で参加者が増えてきました。

困っている子を救うため『食べなきゃ、危険!』を出版

国光:小若氏が、「これは本にしよう」ということで2010年の1月には1冊目の本『食べなきゃ、危険!』が完成しました。私は、「この本を出せば、発達障がいとか、過敏症でこまっているような子たちをたくさん助けられる」という思いで一生懸命書きました。ところが、案に相違してお医者さんや教育現場の先生からは「こんなことで良くなるわけがない」って、なかなか厳しい評価だったですね。

鈴木:これまでの教育の中には、食が入っていませんでした。せいぜいカロリー計算の食であって、EES協会が考えているような、脳の栄養学というのがありません。だから教育の効果が上がらないんです。もったいない話ですよね。

脳の栄養を考えると子どもたちの悩みが自然解消

国光:その通りです。脳の栄養学を取り入れてあげたら、子どもたちが努力しなくても良くなります。いつの間にか良くなっている。いつの間にかいい子になっている。
  自分をダメな子だと思っている子たちばかりですが、自分を責めなくても良くなります。多くの人に実践してほしくて広めようとしたのですが…。
  「ほんとに良くなるんですよ」と言えば言うほど怪しまれて「なんでだろう?」って悲しくなるわけですよ。こんなに良くなっているのに、どうして現場の先生が受け入れてくださらないのだろうって。

鈴木:お気持ちはよくわかります。