食事を変えたら、発達障がい児のパニックが消えた

特別対談

ミネラルを摂ると1週間で体温がポッと上がる

国光:低体温のお子さんには、体温を測ってもらいます。本当に低体温の子が多いんです。35度台のお子さんもいます。私は35度台って聞くと、ワクワクするんですよ。それはお母さんに、「目に見えた変化を感じてもらえる!」と思うからです。早い子だと、1週間で体温はポッと上がります。そういう目に見える変化が1個でもあると、お母さんのモチベーションも高まります。

鈴木:体温が1週間で上がるんですね。

国光:上がります。パニックを起こしたり、イライラしやすいお子さんたちが、2、3日で、目つきが変わったとか、急に「お母さんお手伝いするよ」と言い出すとか、気持ちの変化も出てきます。
  まず3週間を短期決戦として、サポートをしています。最初から何か月もでは大変ですので、「お母さん、3週間だけ記録つけて」ってお願いするんです。記録をつけないと変化が見えないので続かないし、続けないことには良くなりませんからね。

鈴木:データを取るということが大事なんですね。それが子どもをよく見るということになりますからね。

第2ステップは脳の栄養素を増やす

国光:「子どもを良く見ることですよ。子どもを観察することですよ」って鈴木先生がおっしゃっているのを伺って、私はもっと記録用紙の項目を増やそうと思いました。
  第1段階では、ただその日に食べたもの、使った量、体温と生活の様子だけなんです。その記録をもとに電話でお話しします。お母さん方は、前の状態を忘れている場合が多く、「お母さん、1週間前の状態と比べてみて」というと「あっ、ここが変わった、ここが良くなった」と気づいていただけるので、それを記録として文字化しておきます。
  そこから、「もっとお魚食べよう」とか、「海藻類、豆類を食べるようにしましょう」と提案して、食卓全体でミネラル補給するという第2ステップに移ります。ここでは、違う記録用紙をお渡しして、今日の食事でどれだけミネラル、レシチンを摂れたかということを、星1つから星3つで自己採点してもらうんですね。

鈴木:レシチンも?

国光:はい、やっぱり脳の栄養で、健全な細胞膜を考えたときにレシチンは重要です。オイルも、エクストラバージンオリーブ油、えごま油、亜麻仁油とか、良質な油を料理に加熱しないでかけることを推奨することにしました。それで、結果は良くなってます。

鈴木:人間の脳はほとんど油ですからね。

国光:納豆に卵の黄身をのせて、そこにダシの粉をかけて、さらにオイルをかける食べ方などを第2ステップでまじめに続けている方は、ほんとに良くなっています。