子どもの脳を科学する(2/4)

情報を伝えるために、電気信号をいったんドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンという神経伝達物質に変えて放出します。放出された、神経伝達物質は、樹状突起で受け取り再び電気信号に変わって、軸索を介して軸索終末から、次のニューロンへと受け渡していくのです。このネットワークの複雑な機能がの働きを決めるわけです。

出産時の１４０億個のニューロンは、実は、出産の１か月ほど前には３００億個になっているそうですが、出産までの１か月の間にネットワークを作れなかったニューロンは消滅して、最終的に１４０億個程度になるそうです。

出生後、新たな刺激によって、ニューロンは再び膨大なネットワークを作っていきます。この時に、お母さんの笑顔と優しい声掛けや安心できる抱っこで、赤ちゃんの脳の中は幸せホルモンのセロトニンやドーパミンやオキシトシンが爆発的に放出されているのです。

三つ子の魂百まで

この諺を脳神経学的に解明すると「胎児乳幼児期の教育がいかに大切か」ということにつながります。いつのどんな時代もお母さんと胎児、そして子どもは、特別な愛情と絆でつながっています。大切なのは、そのことを感性と知識で正しく理解することですね。