障がいを薬でコントロールするのはやめよう
国光:最初の対象者の「こうちゃん」の事例では、彼の変化の方が早かったので、ミネラルや酵素の体内でのはたらきなど、理論的な面が後付けになっていました。
2例目3例目になったときに、この子と同じことが他の子にも起きているってことで、確信になっていきました。1.ありがたいことに、良くなった母子の事例が少しずつ増えてくると、「あんなに暴れていた子が何で今、暴れなくなったの?」とか、「自傷はどこにいっちゃったの?」とまわりのお母さんも気づくようになり、口コミで広がって行きました。
鈴木:そうやって、やる人が増えるといいですね。
国光:確実に静かに広げていかなければならないと思うんですけれども、間に合わなくて…。困っている子は、まだまだいっぱいいます。治療のためにどんどん向精神薬が出されている現状もありますし、急がなきゃと思っています。
鈴木:おっしゃるように、障がいを持っている子どもたちを薬でコントロールしようとする傾向が強まっています。これはやめさせないといけない。脳には化学物質を処理する力がなくて、副作用がおきることは明白です。非常に危険です。
この流れを止めるためには、食事をもう一度原点に戻す必要があります。特に和食ですね。和食はアメリカの有名なマクガバン調査でも認められたように、とてもすぐれた食文化です。しかし、それが逆に日本の有識者たちには受け入れられていないのが問題ですよね。
野菜を粉末にして、食べられるよう工夫
鈴木:私たちの食事が欧米化して、社会全体がおかしくなってきたと、私は考えています。それを原点に戻すために、和食を大切にしたプログラム作りを進めています。特に日本の国産の野菜を、もっと子どもたちにおいしく食べてほしいのです。
いろいろと調査しましたら、実は現在畑で生産されるものの30%は廃棄されていると知って、本当にもったいないなあと思いました。それを何とか活用したいと考えたのが、野菜を粉にする方法です。今、20数種類の野菜をブレンドして年間を通じ安定してとれるものを開発中です。
もちろん子どもたちに食べさせるのですから、低農薬とか無農薬とかに十分留意しなければなりません。化学物質を使わない栽培法で作った野菜が基本です。
子どもたちに栄養、ビタミン、ミネラル、食物繊維も十分に摂取してもらい、血をきれいにすることで、健康と脳の活性度を上げてもらいたいと望んでいます。